想像力のない発言で大好きな人たちを傷つけないでほしい
「事務所を移籍すればいいじゃん」
「なんでオタクはメンバー守るとか言いながらジャニーズ事務所守ろうとするの」
という意見を拝見した。
そもそも書きたくも思い出したくもないほど酷く醜い悪意にも似た暴言も見受けられたが、冒頭の意見は想像力に欠けるという点では自分にとって同じようなものである。
自分含めて今回の件は当事者以外は発言は控えるべきだと思っていたけど、どうしてもこれだけは書き記したかった。
あくまで1オタクの意見であるので、オタクの総意だとは捉えないでほしいが。
これまでジャニーズ事務所の所属タレントやそれを支えてきた社員の方たちが紡いできた「ジャニーズとしてのエンターテイメント」は関わる人たちの熱量と純粋に良いものを届けようとするプロ集団がいたからこそ、自分を含めた多くの人たちが胸を打たれ、心を奪われ、ファンになったと思う。ファンへのなり方は人それぞれだから、誰か1人かっこいいなと思って、それがきっかけにというパターンも多々あるだろうけど、実際にCDを買ったり現場に行ったりしたのは、ジャニーズからしか得られないものが確かにあったからだと思っている。
そして、そのジャニーズが築き上げてきたものに魅せられたのはファンだけではなく、所属するタレントもそうだと思っていて、〇〇くんに憧れて、〇〇のファンで、という声もよく聞いていたし、そこの憧れや愛情は今回の件と無関係であって、自分の語彙力や想像力が足りないから伝わらないとは思っているが、そんな簡単に事務所を移籍すればいいなんて言ってほしくない。権利の問題ももちろんあるだろうけど、彼らがどんな想いでデビュー曲を手に入れ、新曲を歌い、楽曲が増えていくことにどんな想いを抱いていたのか。衣装が増えて、ステージの演出の幅も広がり、自分たちでもどんなことができるのか、ファンが喜ぶのはどういうことなのか、タレントもそこで働く社員も誠実に考え抜いてきてくれたから長い歴史が築けてきたと思っている。
そして、彼らには当たり前だけど家族がいて、友だちがいて、幼いメンバーは学校に通い、所属するコミュニティで関わる人がいる。今回の件でもしも自分の子どもが、友だちが、親戚の子が、ジャニーズ事務所に属していたら、想像力に欠けたただ自分の意見をゴミ箱に捨てるくらいの気軽さで発せられるのだろうか。その言葉が本人たちに、その家族に、関係のある周りの人たちに届いたとき、どう影響するのか考えたことはあるのだろうか。
だから、もう当事者以外はこの話はすべきではないと思う。周りに合わせてしか動けないテレビ局も、知ったような口をきくワイドショーの出演者も、ネットの意見だけを集めて記事を書いてる人たちも。僕たちと同じ人間なのだから。彼らには彼らの生活がある。解決しないといけない問題が大きいことも理解しているはずである。だから関係あるような口ぶりでこの話に口を挟むべきではないんじゃないか。
笑顔で、楽しく、いつかまた会える日を。